歯の痛み

2025.07.01

歯周病になると抜歯が必要?歯を抜くケースや治療後の対処方法、歯周病の予防方法について解説

歯周病になると抜歯が必要?歯を抜くケースや治療後の対処方法、歯周病の予防方法について解説

歯周病治療を経験した方の中には、「抜歯をした」という方がいます。

治療のためには、歯を抜く必要があるのでしょうか。

また、必ずしも歯を抜かなければならないのでしょうか。

今回は、歯周病の治療方法について解説します。

抜歯が必要となるケースや歯を失った場合の対処方法、歯周病の予防方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

歯周病の進行レベルとそれぞれの症状

歯周病の進行レベルとそれぞれの症状

一口に歯周病といっても、進行度合いによって症状は異なります。

まずは、進行度合いによって異なるそれぞれの症状について解説します。

①軽度歯周病

歯周病を発症すると、歯茎の赤みや腫れといった症状が現れます。

ブラッシングを行った際に、歯茎から出血することもあるでしょう。

症状の現れ方は人によって異なりますが、軽度の段階では自覚症状に乏しく、発症に気付かない方も少なくありません。

歯科治療ではプラーク(歯垢)や歯石を取り除く「スケーリング」が行われることが一般的で、軽度の段階であれば抜歯をせずに治療が完了するでしょう。

②中等度歯周病

中等度まで進行すると、歯茎の腫れや出血、歯のグラつきといった症状が現れます。

冷たい食べ物を口にするとしみたり、硬い食べ物を噛む際に強い痛みを感じたりすることもあるでしょう。

歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に細菌が入り込み、歯周ポケットで繁殖します。

そのため、歯茎が下がって、歯が長くなったように見えるでしょう。 この頃になると歯槽骨(歯を支える骨)まで影響が及び、半分近くまで破壊が進みます。

人によっては、抜歯が必要となる可能性もあります。

③重度歯周病

さらに進行して歯周病が重度の段階になると、歯茎が真っ赤に腫れて、歯が大きくグラつきます。

また、歯茎から血や膿が出て、口臭が発生することもあるでしょう。

重度の段階まで進行すると、食事がままならないほど強い痛みを感じます。

この頃には歯槽骨の大半が破壊されてしまうことから、抜歯が必要だと判断される可能性が高いです。

フラップ手術や歯周再生治療によって歯を残せる可能性もありますが、抜歯も検討しなければなりません。

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歯周病で抜歯が必要となるケース

治療のために抜歯が必要となるのは、どのようなケースなのでしょうか。

歯周病治療で歯を抜く可能性があるケースを、いくつかご紹介します。

歯槽骨がほとんど残っていない場合

重度まで進行すると、歯周病菌は歯だけでなく、歯槽骨にまで影響を及ぼします。

歯槽骨が溶けて弱まってしまうと歯を支えることが難しくなり、歯に動揺(グラつき)が現れます。

この状態を放置すると、他の健康な歯にも悪い影響を与える可能性があることから、抜歯が必要となるでしょう。

歯にグラつき・痛みがある場合

動揺が大きくなると歯が不安定になり、グラつくだけでなく、痛みが出る可能性があります。

食べ物を噛みにくくなる、発音がしにくくなるなど日常生活に影響が出ることから、動揺や痛みがひどい場合にも抜歯が必要となるでしょう。

歯に痛みがあると、食事の際に動揺がある部位を避けて噛むようになります。

噛み合わせが悪化したり、顎関節症を発症したりする可能性があるため、抜歯が必要だと判断されるのです。

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抜歯後の対処方法

抜歯後の対処方法

治療のために必要な措置ではあるものの、抜歯すると、歯の審美性や機能性が失われてしまいます。

歯を失った場合は、治療後にどのような対処を行えば良いのでしょうか。

具体的な対処方法を3つご紹介します。

1.入れ歯

歯を失った部分に、取り外し可能な人工歯を装着する治療方法を「入れ歯」といいます。

健康保険が適用されるため、自由診療と比較すると安価に治療を受けられるという点がメリットです。

また、通院期間も1~3ヵ月と短期間であることから、治療のハードルは低いといえるでしょう。

ただし、入れ歯は他の健康な歯を支えとして人工歯を取り付ける必要があり、周囲の歯に負担がかかるという点には注意が必要です。

さらに、噛む力が弱くなるという理由から、顔の筋肉が衰える可能性があるという点はデメリットだといえます。

2.ブリッジ

失った歯に隣接する健康な歯を削り、人工歯を装着する治療方法が「ブリッジ」です。

自費診療の場合は5~15万円程度の費用がかかりますが、保険診療の場合は2万円程度で治療を受けられます。

しっかりと固定される分、入れ歯よりも安定性に優れているという点はメリットだといえるでしょう。

通院回数も2~3回と少ないことから、短期間で治療が完了します。

ただし、土台にするために隣接する健康な歯を削ると、歯の寿命が縮んでしまうという点はデメリットだといえるでしょう。

取り外しができないため、ケアやメンテナンスが難しいという点にも注意が必要です。

3.インプラント

歯を失った部分に土台となる人工歯根を埋入し、上部に人工歯を装着するという治療方法を「インプラント」といいます。

通院期間は半年~1年と長く、健康保険も適用されないというデメリットはありますが、天然歯と変わらない審美性と機能性を手に入れることができます。

顎の骨を土台に人工歯を取り付けるため、安定性に優れ、硬いものでもしっかりと噛むことができます。

また、天然歯と遜色のない、白く透明感のある美しい歯を手に入れられるという点は、大きなメリットだといえるでしょう。

周囲の歯に負担をかけることがないので、健康な歯を長く維持できるという点もインプラントが支持されている理由の一つです。

歯周病の予防方法

歯周病の予防方法

一度発症すると完治が難しい歯周病は、そもそも発症しないように注意する必要があります。

歯周病の発症を抑えるためには、日常生活でどのような点に注意して過ごせば良いのでしょうか。

最後に、歯周病の予防方法をご紹介します。

丁寧にデンタルケアを行う

プラークが蓄積すると歯周病を発症しやすくなるので、毎日丁寧にデンタルケアを行いましょう。

ブラッシングを行う際には、プラークが溜まりやすい歯と歯茎の隙間を意識することが大切です。

外出先でブラッシングが難しい場合でも、水で口をゆすぐようにしましょう。

歯ブラシだけでは歯を磨きにくい、汚れを除去しにくいという方は、歯間ブラシやデンタルフロスも活用してください。

喫煙・飲酒を控える

喫煙をすると、血流が悪くなって体の免疫力が低下してしまうので、タバコを吸う習慣があるという方は禁煙を目指しましょう。

また、アルコールを摂取すると、口腔内が乾燥して歯周病菌が繁殖しやすくなります。

毎日飲酒しているという方は、休肝日を設ける、1回の飲酒量を減らすなど、アルコールを控えるように心がけましょう。

しっかりと睡眠時間を確保して、栄養バランスの整った食事をとることが大切です。

歯科医院で定期検診を受ける

歯周病は自覚症状に乏しい病気なので、予防したいという方は、歯科医院で定期検診を受けましょう。

どんなに丁寧に口腔内をケアしていても、気付かないうちに磨き残しが発生して、プラークが蓄積していることがあります。

むし歯を予防するためにも、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。

歯周病は、早期発見で完治が期待できる病気です。

3ヵ月から半年に1回を目安に、歯科医院で定期検診を受けましょう。

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歯周病に関するご相談はティコニーデンタルオフィスへ

必ずしも抜歯をする必要はありませんが、歯周病が進行してしまうと、抜歯が必要となるケースもあります。

歯周病の疑いがあるという方は、放置せずに歯科医院で適切な治療を受けましょう。

歯周病治療に関しては、ティコニーデンタルオフィスへお任せください。

当院では、日本歯周病学会認定医である院長が、基本治療をはじめとした適切な治療方法で歯周病の改善に努めます。

関連ページ:認定医 院長 西について

歯周病の治療を受けたい、進行度合いをチェックしてほしいなど、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。

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