歯茎が大きく露出するガミースマイルは、見た人に愛らしい印象を与える魅力的な個性ですが、コンプレックスに感じてしまう方もいます。
ガミースマイルは「女性に多い」といわれていますが、真実なのでしょうか。
また、女性に多いといわれているのは、なぜなのでしょうか。
今回は、ガミースマイルになる原因について解説します。
歯茎が露出する状態を放置するリスクや、具体的な治療方法もご紹介しますので、コンプレックスを抱えているという方はぜひご一読ください。
ガミースマイルになる原因
笑ったときに上唇が持ち上がり、歯茎が3mm以上露出する状態を「ガミースマイル」といいます。
ガミースマイルは男性には少なく、女性に多いといわれていますが、噂は本当なのでしょうか。
まずは、ガミースマイルになる原因について解説します。
①骨格や歯並びに原因がある
上顎が前方向に突出している「上顎前突(出っ歯)」や、噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯を覆う「過蓋咬合(ディープバイト)」など、骨格や歯並びに問題があるとガミースマイルになりやすいでしょう。
上顎の骨が縦に長く、上の前歯が下の位置にある「面長(ハイアングル)」の方もまた、ガミースマイルになりやすい傾向にあります。
骨格や歯並びの問題は先天的要因である可能性が高く、遺伝によって受け継がれます。
②歯や歯茎の大きさ・位置に原因がある
平均よりも歯が小さい「矮小歯(わいしょうし)」の方や、歯に歯茎が覆い被さっている方もガミースマイルになりやすいです。
歯が占める面積が小さく、歯茎が占める面積が大きくなると、歯茎が強調されて悪目立ちしてしまいます。
歯や歯茎の大きさ・位置に問題がある場合も、遺伝の影響が大きいといえます。
歯が小さく見える、短く見えるのは一時的であり、成長過程で変化する可能性があるので、まだ歯が成長しきっていない場合は様子を見ても良いでしょう。
③口周りの筋肉や上唇に原因がある
骨格や歯だけでなく、筋肉の強さや唇の薄さが原因でガミースマイルになるケースもあります。
笑顔を作る「表情筋」が過剰に発達していると、唇を持ち上げる力が強く、歯茎が大きく露出してしまいます。
また、上唇が薄い方は、歯茎を覆い隠す面積が少ないため、口を少し開けただけでもガミースマイルに見えることがあるでしょう。
男性と比較すると女性は感情表現が豊かであることから、表情筋が発達しやすいと考えられているのです。
④皮膚の柔らかさに原因がある
女性の皮膚は柔らかく、弾力性に優れていることから、ガミースマイルになりやすい傾向にあります。
男性は皮脂の分泌量が多く、皮膚が硬くなりやすいため、歯茎の露出が抑えられるのです。
一方、皮膚が柔らかい女性は、上唇挙筋によって唇が大きく引き上げられ、ガミースマイルになりやすいといわれています。
「ガミースマイルが女性に多い」という根拠はない
女性に多いといわれているガミースマイルですが、その事実を裏付ける科学的根拠はありません。
一般的に、男性よりも女性の方が見た目を気にする傾向にあり、歯科医院で治療を受ける患者様も女性が多いことから、「ガミースマイルは女性に多い」という噂が立ったのだと考えられます。
近年は、身だしなみの一環として、男性にもガミースマイルの治療を希望される方が増えています。
ホワイトニングやセラミック矯正と同様に男性の患者様も増えているので、性別にかかわらず、治療を希望される方は歯科医院へご相談ください。
ガミースマイルを放置するデメリット
深刻な病気ではないため、ガミースマイルを放置している方も少なくありません。
個性の一つと捉えている方もいますが、このまま放置していても良いものなのでしょうか。
放置するデメリットについて、詳しく解説します。
コンプレックスに感じる
人によっては魅力的に見えるガミースマイルですが、「人とは違う」という点からコンプレックスに感じてしまう方もいます。
人前で笑うことが苦手、会話の際に口元を手で隠すという方もいるでしょう。
常に周囲の目を気にしていると、人前に出ること自体が苦痛になり、人間関係や仕事に支障をきたす可能性があります。
ガミースマイルであることにコンプレックスを感じているという方は、治療を受けることを検討してください。
むし歯や歯周病を発症しやすくなる
ガミースマイルによってスムーズに口の開閉が行えない状態が続くと、口呼吸になって、口腔内が乾燥してしまいます。
自浄作用を持つ唾液の分泌量が減ってしまうことから、むし歯や歯周病を発症しやすくなるという点には注意が必要です。
鼻呼吸ではなく口呼吸をする癖があると気付いている方は、歯や歯茎の健康を守るためにも、歯科医院で治療を受けることを検討しましょう。
歯科医院を受診することで、むし歯や歯周病の予防や早期発見にもつながります。
口臭が発生しやすくなる
口腔内が乾燥しやすい状態で過ごしていると、口臭も発生しやすくなります。
自浄作用が低下して細菌が繁殖すると、口内環境が悪化してしまいます。
歯に付着した汚れや、細菌が生成するガスが原因で口臭が発生しやすくなるという点には、注意が必要です。
ガミースマイルの治療方法
放置していると、コンプレックスに感じるというだけでなく、むし歯や歯周病を発症したり、口臭が発生したりすることがあります。
ガミースマイルを改善したいという方は、歯科医院を受診しましょう。
最後に、歯科医院で受けられる具体的な治療方法をご紹介します。
1.歯列矯正
歯並びや噛み合わせに原因がある場合、改善には歯列矯正が有効です。
歯の位置や噛み合わせを整えることで、上唇挙筋の動きや歯茎の露出を抑えられる可能性があります。
歯列矯正の方法にはいくつか種類があり、軽度の場合はマウスピース矯正で改善できるでしょう。
歯の位置を大きく動かす場合には、ワイヤー矯正が選択されたり、外科手術が行われたりするケースもあります。
2.歯周外科手術
歯や歯茎の大きさ・位置に原因がある場合は、歯周外科手術で改善できる可能性があります。
歯を支える骨を削ったり、歯茎を切り詰めたりすることで、大きさや位置を調整するという治療方法です。
麻酔を伴う外科手術を行うため、体への負担は大きいものの、ガミースマイルを短期間で改善できるという点はメリットだといえるでしょう。
一度の手術で歯や歯茎のバランスを整え、理想とする笑顔を目指します。
3.ボトックス注射
筋肉に原因がある場合は、ボツリヌストキシン(ボトックス)注射で改善できるでしょう。
歯茎周辺の筋肉にボツリヌス毒素を注入して、唇が大きく持ち上がらないように上唇挙筋の活動を抑制します。
個人差がありますが、効果は一時的であり、3ヵ月から半年程度を目安に再度治療を受ける必要があります。
効果は永続しませんが、外科手術を必要としないことから、他の治療と比較するとハードルは低いといえるでしょう。
ガミースマイルを改善したい方はティコニーデンタルオフィスへ
女性に多いといわれているガミースマイルですが、科学的根拠はありません。
性別にかかわらず、歯茎が大きく露出する状態が気になるという方は、歯科医院で適切な治療を受けましょう。
ガミースマイルにお悩みの方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
患者様の歯や歯茎の状態に合わせて、当院の歯科医師が最適な治療方法をご提案いたします。
自身に合った治療方法を知りたい、具体的な治療費が知りたいなど、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
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