インプラント

2025.07.01

インプラントで数年後に痛みが出るのはなぜ?考えられる原因や対処方法、予防方法について解説

インプラントで数年後に痛みが出るのはなぜ?考えられる原因や対処方法、予防方法について解説

失った歯の審美性や機能性を取り戻せる治療方法としてインプラントが注目されていますが、治療を受けてから数年後に痛みが出ることがあります。

時間が経っているのに痛みが出るのは、なぜなのでしょうか。

また、どのように対処すれば良いのでしょうか。

今回は、インプラントの治療後に痛みが出る原因をご紹介します。

対処方法や予防方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

インプラント治療とは?

基本的にむし歯や歯周病などが原因で歯を失った場合に、審美性や機能性を補うために行われる治療方法が「インプラント」です。

金属製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋入し、その上に上部構造(人工歯)を取り付けるという方法で治療が行われます。

外科手術を必要とすることから体への負担は大きいものの、天然歯と変わらない見た目や噛み心地を手に入れられるという点は、大きなメリットだといえるでしょう。

入れ歯やブリッジのように他の歯を支えとしないことから、健康な歯に負担がかからないという点も魅力の一つです。

治療から数年後に痛みが出る原因

治療から数年後に痛みが出る原因

年数が経ってから痛みが出た場合は、いくつかの原因が考えられます。 インプラント治療で数年後に痛みが出る主な原因を5つご紹介します。

①インプラント周囲炎を発症した

インプラントを埋入した箇所の周辺の歯茎に起こる炎症を「インプラント周囲炎」といいます。

細菌に感染することで歯周病に似た症状が現れる病気で、初期には歯茎に腫れや赤みといった症状が現れます。

進行すると、歯茎だけでなく歯を支える骨にも影響を及ぼし、痛みや出血、膿などの症状が現れるという点が特徴です。

適切な治療を受けないと、歯槽骨が破壊されてインプラントを維持できなくなってしまいます。

治療後、歯茎に異常が現れたら、放置せずに歯科医院を受診しましょう。

②むし歯を発症した

セラミックのような素材で作られたインプラントは、人工物であるため、むし歯になることはありません。

しかし、周囲の天然歯がむし歯になると、強い痛みが出る可能性があります。

インプラント歯が痛むと思っていたら、実は、隣接する天然歯がむし歯を発症していたというケースも珍しくありません。

歯や歯茎に汚れが溜まると、むし歯を発症しやすくなります。

治療後にはセルフケアを徹底して、口腔内を清潔な状態に保ちましょう。

③インプラントと骨の間にヒビが入った

人工歯がセラミックで作られていると、強い衝撃を受けた際に、欠けたり、割れたりして痛みが発生することがあります。

また、インプラントと周囲の骨の間に微細な亀裂が発生すると、痛みを感じることがあるでしょう。

インプラントの破損は、顔に衝撃を受けるだけでなく、長期的に歯ぎしりや食いしばりをしていると起こります。

見た目には変化がないけれど痛みを感じるという方は、歯科医院に相談してレントゲン検査を受けましょう。

④アバットメントに緩みが生じた

インプラント体と人工歯は、アバットメントと呼ばれる部品で連結されていますが、ネジに緩みが生じると痛みが出ることがあります。

アバットメントは頑丈な金属でできているため、簡単に破損することはありませんが、経年劣化によって金属疲労が起こり、緩みが生じることがあります。

アバットメントが緩むと、痛みが出るだけでなく、歯がグラついてインプラントが脱落することもあるでしょう。

ネジが緩んだ部分から細菌が入り込むと、インプラント周囲炎を発症する原因にもなります。

痛みやグラつきなど、インプラントに異常が現れたら、早急に歯科医院を受診してください。

⑤噛み合わせが変化した

治療を受けたことによって反対側の歯とのバランスが変化すると、インプラントに負荷がかかって、痛みを感じることがあります。

また、長年インプラントを使用することによって、噛み合わせが変化して痛みが生じることもあるでしょう。

天然歯は、顎の骨と歯根との間に「歯根膜」と呼ばれるクッションの役割を果たす膜が存在しますが、インプラント歯には存在しません。

そのため、強い負荷が加わると、周辺の骨に痛みが生じるのです。

痛みがある状態を放置していると、歯のグラつきや脱落につながる可能性があります。

インプラントの周辺に痛みを感じる場合は、歯科医院を受診して歯科医師に相談してください。

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治療から数年後に痛みが出た場合の対処方法

治療から数年後に痛みが出た場合の対処方法

治療を受けてから数年後に痛みが出た場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

歯科医院が行っている治療方法を5つご紹介します。

1.インプラント周囲炎の治療を受ける

歯周病の一種であるインプラント周囲炎を発症した場合は、歯科医院で治療を受ける必要があります。

歯科医院では、主に以下の方法で治療が行われます。

  • ・プラーク(歯垢)の除去
  • ・歯茎の化膿を抑える抗生物質の投与
  • ・医薬品による患部の洗浄
  • ・炎症部位の切除

インプラント周囲炎は、自然治癒が期待できない病気です。

また、インプラントは天然歯と比較すると免疫力が低いことから、発症すると進行が早い傾向にあります。

悪化している場合は、歯茎の一部を切除するといった対処が必要になるので、歯科医院を受診してください。

2.むし歯の治療を受ける

むし歯もまた、自然治癒が期待できない病気なので、発症に気付いたら歯科医院で適切な治療を受けましょう。

初期の状態であれば、歯を削ったり、詰め物を入れたりするだけで完治します。

進行すると、根管治療で歯の神経を抜かなければならない可能性があるので、早急に対処することが大切です。

3.インプラントを修理・交換する

インプラント体や人工歯が破損している場合は、修理や交換を行う必要があります。

破損した状態で使用し続けると、痛みが大きくなったり、インプラントを使い続けることが難しくなったりするので、早急に歯科医院へ相談しましょう。

インプラント体が大きく破損している場合は、再度手術を行い、取り除いて新しいものに交換します。

軽く破損している場合や人工歯の問題であれば、手術は行わずに修理や交換で対処できるでしょう。

4.アバットメントのネジを調整する

アバットメントに緩みが生じている場合は、歯科医院で締め直してもらうことで痛みを解消できます。

アバットメントが破損している場合は交換が必要となりますが、締め直すだけであればすぐに対処できるので、我慢せずに歯科医師へ相談してください。

インプラントに負荷がかかっていると、痛みが出るだけでなく、噛み合わせにもズレが生じます。

噛み合わせの調整も必要となるので、インプラントが不安定だと気付いたら早急に対処しましょう。

5.噛み合わせを調整する

噛み合わせの変化によって痛みが生じている場合は、歯科医院で調整してもらう必要があります。

人工歯がすり減っている場合は、パーツの交換が必要となるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、噛み合わせが変化しやすいといえます。

噛み合わせが変化していても、痛みがなければ自身では気付くことが難しいので、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることが大切です。

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インプラントの痛みの予防方法

インプラントの痛みの予防方法

歯に痛みがあると、食事が取れなくなったり、仕事に集中できなくなったりと、日常生活に様々な支障をきたします。

インプラントで発生する痛みは、どのような方法で予防すれば良いのでしょうか。

最後に、治療後に発生しやすい痛みの予防方法をご紹介します。

セルフケアを徹底する

治療後にインプラント周囲炎やむし歯を発症すると痛みを感じるので、セルフケアを徹底するように心がけましょう。

歯周病菌やむし歯は、歯に付着したプラークや歯石で増殖します。

磨き残しによって完全に除去できなかった汚れがあると発症しやすいので、注意してください。

食事をとった後には、ブラッシングを行うことはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも活用して、歯間や歯と歯茎の間も丁寧にケアしましょう。

禁煙する

インプラントで痛みを発生させないためには、禁煙を行うことも大切です。

タバコを吸うと、ニコチンによって血流が悪化して、手術で負った傷の治りが遅くなります。

また、免疫力が低下して、インプラント周囲炎やむし歯を発症しやすくなります。

歯や歯茎の健康を守るためにも、治療後には禁煙を徹底しましょう。

歯科医院で定期検診を受ける

治療後にも定期的にメンテナンスを受けることで、痛みの発生を抑制できます。

インプラント周囲炎は、初期には自覚症状に乏しく、発症に気付けないケースがほとんどです。

また、インプラントに異常が起こっても気付けないこともあるので、定期的に歯科医院を受診して、歯科医師にチェックしてもらいましょう。

歯科医院では、プラークや歯石を除去するクリーニングを受けることができます。

インプラントに限らず他の歯の健康を守るためにも、定期検診を受けることが大切です。

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インプラントの問題はティコニーデンタルオフィスへご相談ください

失った歯の審美性や機能性を補う方法として人気の高いインプラント治療ですが、しっかりとメンテナンスを行わなければ、健康な状態で維持することは難しいといえます。

治療を受けた後にも、定期的に歯科医院を訪れてメンテナンスを受けましょう。

インプラントに関する問題は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。

当院では日本口腔インプラント学会の専修医である院長が、患者様に最適な治療方法をご提案します。

関連ページ:認定医 院長 西について

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