セラミック

2025.07.01

銀歯とセラミックどっちが良い?それぞれの特徴やメリット・デメリットを徹底比較

銀歯とセラミックどっちが良い?それぞれの特徴やメリット・デメリットを徹底比較

歯に被せ物や詰め物をする際に、素材選びで迷うのが「銀歯」と「セラミック」です。

両者にはどのような違いがあるのでしょうか。また、どちらを選択すれば良いのでしょうか。

今回は、被せ物や詰め物の素材について解説します。

銀歯からセラミックに変更するメリットやデメリット、セラミックの欠点を補う方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

目次

 

銀歯とセラミックの違い

銀歯とセラミックの違い

被せ物や詰め物にはさまざまな素材が使用されますが、代表的なのが「銀歯」と「セラミック」です。

まずは、それぞれの特徴をご紹介します。

①審美性

陶器と同じ素材であるセラミックは、透明感や滑らかさがあるため、天然歯に似た自然な仕上がりが期待できます。

形状や色調を細かく調整できるので、違和感のない美しさを目指すことができるでしょう。

一方、金属製の素材である銀歯は、名前の通り銀色をしています。

奥歯に使用する分には気にならなくとも、前歯に使用すると悪目立ちしてしまうでしょう。

審美性を重視するなら、理想とする歯を再現できるセラミックがおすすめです。

②強度

セラミックも強度に優れた素材ではありますが、強い負荷が加わると破損してしまう可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりをする癖があるという方がセラミックを選択すると、破損しやすい傾向にあるので注意が必要です。

一方、銀歯は強度が高いため、衝撃を受けても破損することはまずありません。

奥歯のように強い負荷がかかる歯に使用する場合は、銀歯を選択しておくと安心です。

歯ぎしりや食いしばりをする癖を持つ方がセラミックを選択する場合は、マウスピースを装着して歯を保護すると良いでしょう。

③費用

自由診療であるセラミックに対し、銀歯は保険診療で治療が行えます。

それぞれの治療費の相場は、以下の通りです。

  • ▼セラミック
    被せ物:8~15万円程度
    詰め物:4~8万円程度
  • ▼銀歯
    被せ物:4~5千円程度
    詰め物:2~3千円程度

健康保険が適用される保険診療の場合は、費用の3割程度を負担すれば治療を受けることができます。

しかし、自由診療の場合は、治療費を全額自己負担しなければなりません。

費用を安く抑えるという点では銀歯の方が優れているといえますが、仕上がりや強度、寿命やリスクなども考慮して、総合的に判断することが大切です。

④寿命

2つの素材を比較すると、セラミックの方が寿命は長い傾向にあります。

セラミックは、接着剤で直接歯に接着するため、外れたり、経年劣化が起こったりするリスクは低いといえるでしょう。

一方、銀歯は被せ物と歯の間をセメントで埋めているため、長期間唾液にさらされると、セメントが溶けて外れてしまう可能性があります。

被せ物と歯の間に生じた隙間から、むし歯や歯周病を発症するリスクもあります。

美しく健康な歯を長く維持したいという方には、セラミックがおすすめです。

⑤歯茎への影響

歯茎への影響を考慮するなら、セラミックの方がおすすめです。

金属素材である銀歯を長年使用すると、唾液によって金属イオンが少しずつ溶け出し、歯茎が黒ずんでしまう可能性があります。

金属を吸収して黒くなった歯茎は、銀歯を取り外しても元に戻りません。

一方、セラミックには金属が含まれていないため、歯茎が黒く変色するリスクは低いといえます。

歯だけでなく歯茎の美しさを守るためにも、セラミックを選択することをおすすめします。

⑥金属アレルギーのリスク

金属製の素材である銀歯は、元々金属アレルギーではない方であっても、アレルギーを発症する可能性があります。

唾液の影響で金属イオンが少しずつ溶け出し、体内で蓄積・吸収されると、全身にかゆみや発疹などの症状が現れるケースがあります。

一方、セラミックには金属が使用されていないため、長年使用しても金属アレルギーを発症することはありません。

元々金属アレルギーである方やアレルギーが心配だという方には、セラミックがおすすめです。

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銀歯からセラミックに変更するメリット・デメリット

銀歯からセラミックに変更するメリット・デメリット

被せ物や詰め物の劣化やトラブルを理由に、素材の変更を希望する方もいます。

銀歯からセラミックへ変更すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

また、どのようなデメリットが想定されるのでしょうか。

詳しく解説します。

メリット

銀歯からセラミックに素材を変更すると、主に以下のメリットが得られます。

  • ・天然歯に近い見た目を再現できる
  • ・透明感のある白い歯を長く維持できる
  • ・むし歯や歯周病の発症リスクが低下する
  • ・金属アレルギーを発症するリスクが低下する
  • ・噛み合う歯が損傷するリスクを避けられる
  • ・歯茎の変色を防げる

強度に優れているという点は銀歯の魅力ですが、被せ物の強度が高過ぎると、噛み合わせる歯が損傷してしまう可能性があります。

他の歯や歯茎の健康を損なう心配がないという点は、セラミックの大きなメリットだといえるでしょう。

審美性や機能性を向上させたいという場合には、セラミックに変更することをおすすめします。

デメリット

銀歯からセラミックに変更する場合は、以下のデメリットが想定されます。

  • ・治療費が高額になる
  • ・破損する可能性がある

保険診療から自由診療に切り替えることで、健康保険が適用されなくなるため、セラミックを選択すると治療費が高額になります。

また、セラミックは陶器と同じ素材であるため、強い負荷がかかると破損する可能性があるという点にも注意が必要です。

セラミックの欠点を補う方法

審美性や機能性に優れたセラミックですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

セラミックの欠点は、どのような方法で補えば良いのでしょうか。

詳しくみてみましょう。

費用を抑えたい場合

治療費を少しでも節約したいという場合には、「ハイブリッドセラミック」を選択すると良いでしょう。

  • ▼ハイブリッドセラミックの費用相場
    被せ物:4~8万円程度
    詰め物:3~5万円程度

ハイブリッドセラミックには「レジン(歯科用プラスチック)」が使用されているため、他のセラミック治療と比較すると、安価に治療を受けることができます。

長期間使用すると変色する可能性がありますが、銀歯よりも美しく、金属アレルギーの心配もないので、費用を節約してセラミックの治療を受けたいという方におすすめです。

強度を上げたい場合

セラミックの強度を上げたい場合には、「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」を選択すると良いでしょう。

セラミックのみを使用したオールセラミックは、ハイブリッドセラミックと比較すると強度に優れています。

また、人工ダイヤモンドの名称でも知られるジルコニアを使用したジルコニアセラミックであれば、強い負荷がかかる奥歯にも使用できます。

破損が気になる、少しでも長くセラミックを維持したいという方は、マウスピースを使用しても良いでしょう。

歯への摩擦や衝撃を防ぐことができるので、特に歯ぎしりや食いしばりをする癖があるという方は、マウスピースの使用を検討してください。

セラミックのご相談

銀歯とセラミックはどっちがおすすめ?

銀歯とセラミックはどっちがおすすめ?

それぞれの素材について理解したものの、自身には銀歯とセラミック、どちらが適しているのかわからないという方もいるでしょう。

最後に、銀歯とセラミック、それぞれの素材が適している方の特徴をご紹介します。

銀歯が向いている方

以下の特徴にあてはまる方は、セラミックよりも銀歯が適しているといえるでしょう。

  • ・歯ぎしりや食いしばりをする癖がある
  • ・被せ物や詰め物が外れてしまうことが多い
  • ・元々歯が欠けやすい

上記の特徴にあてはまった場合は、歯に強い負荷がかかっている可能性が高いため、強度を重視して治療を受ける必要があります。

銀歯はセラミックよりも強度と耐久性に優れているので、外れたり、破損したりするリスクを避けたいという方は、銀歯を選択してください。

セラミックが向いている方

以下の特徴にあてはまる方は、銀歯よりもセラミックが適しているといえるでしょう。

  • ・天然歯と遜色ない美しい見た目を手に入れたい
  • ・むし歯や歯周病の発症リスクを抑えたい
  • ・金属アレルギーが心配
  • ・歯茎の黒ずみを避けたい

セラミックは治療費が高額であるものの、天然歯のような自然な仕上がりが目指せるというメリットがあります。

また、金属が一切使用されていないため、金属アレルギーや歯茎の黒ずみといったリスクも避けられます。

長期的に使用することを考えて、審美性と機能性に優れた素材を選びたいという方は、セラミックを選択してください。

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被せ物や詰め物に関するお悩みはティコニーデンタルオフィスへ

被せ物や詰め物は、選択する素材によって審美性や機能性が異なります。

それぞれの特徴をよく比較して、自身に合った素材を選択しましょう。

被せ物や詰め物の治療を希望する方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。

患者様の歯や歯茎の状態に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。

具体的な治療方法について知りたい、治療費について相談したいなど、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。

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