歯の痛み

2023.05.18

朝の寝起きに歯が痛い原因とは?歯科に行くべき?

歯が痛む原因と対処方法、通院の目安について

何ら思い当たることがなくても、朝起きた時に歯が痛いと感じることがあります。

睡眠方法に問題がある場合もありますが、口腔内でトラブルが発生していることもあり、原因はさまざまです。

ここでは、そんな朝に歯が痛い原因と対処法を紹介します。

目次

 

寝起きで歯が痛い理由はさまざま

朝起きた時に、歯の痛みを感じることがあります。

むし歯ができているなど歯に問題があって痛みが生じることもありますが、これ以外の原因もあります。

なかには、自分で気が付いていないような原因もありますので、是非思い当たることがないか想像してみてください。

眠る際の姿勢によって歯の痛みが起こっていることもありますので、就寝時についてもイメージしてみましょう。

無理のある眠り方をしている方も多いのではないでしょうか。

 

歯周病やむし歯が原因

むし歯があると、思いがけない時に痛みだすことも少なくありません。

むし歯は、そのまま放置していても元通りになることはありませんので、できていることに気が付いたら、痛みを感じる前に医療機関に足を運ぶことが大切です。

治療はもちろん、定期的にクリーニングしながら口内を良い状態で維持する努力も必要です。

また、むし歯ができているのに、自分で気づいていない場合もあります。

痛みだしてからそれに気づくこともあり、大切な日に痛くて集中できなかったといったこともよく聞きます。

むし歯以外にも、歯周病が原因で朝起きた時に歯が痛く感じられることもあります。

いずれにしても、重症化すると、場合によっては歯を抜かなければならないこともあるため、早めの治療が必要です。

 

就寝中に歯ぎしりをしてしまう

歯ぎしりによって、寝起きに歯が痛いと感じることも少なくありません。

特徴は、歯の痛みだけでなくあごの痛みもあることです。

歯やあごに必要以上の負担がかかることで、こういった症状が起こります。

マッサージをおこなったり、専用のマウスピースを使用したりする方法がありますので、試してみるのも良いでしょう。

ただし、改善が見られない場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

就寝時の自分の様子は、なかなか自分で気づくことができません。

そのため、歯ぎしりしていても分からない場合もあります。

歯がぐらついていたり、歯の表面が平らになっていたりする場合は、就寝中に歯ぎしりをしている可能性があります。

可能であれば、家族などに自分が就寝中に歯ぎしりをしていないか聞いてみると良いでしょう。

 

副鼻腔炎になっている

歯の痛みが生じる時、必ずしも歯や口腔内だけに原因があるわけではありません。

副鼻腔炎になっている場合もあり、痛みが発生することもあります。

特徴は、歯の痛みと併せて、鼻の通りが悪く感じられることです。

また、特に奥歯に強い痛みが感じられます。

これは、副鼻腔に奥歯が近いことが理由です。

この病気になると、寝ている間に副鼻腔に膿が混ざった鼻水が留まることになり、神経を圧迫します。

その結果、奥歯を中心に歯が痛み始めます。

炎症を抑えるためには、一度専門家に相談して治療薬を処方してもらうことが必要です。

耳鼻咽喉科、あるいは歯科医に診てもらいましょう。 こちらも、早めの診療をおすすめします。

 

睡眠の姿勢が悪い

日本人の平均睡眠時間は、およそ7時間だと言われています。

この長い時間、無理のある姿勢で眠ってしまうと、歯やあごに負担をかけてしまいます。

たとえば、うつ伏せで眠っている場合、敷布団やベッドマットに顔を押し付けた状態になります。

同じように、横向きで寝ている場合も、片側だけに長時間負担をかけてしまうことになります。

このような理由から、朝起きた時に歯やあごの痛みを感じるのです。

眠る際の姿勢が悪いことが原因で、かみ合わせが悪くなり痛みが起こっている場合もあります。

顎関節症につながることもあるため、心当たりがある方は、眠り方を見直してみることをおすすめします。

併せて、寝具の見直しをしてみましょう。

 

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寝起きに歯が痛いときの対処法について

歯の痛みへの具体的な対処方法

歯の痛みは、三大激痛の一つとしても数えられているほど、痛みが強いことが知られています。

痛みがあると、仕事や勉強など目の前のことに集中することができません。

朝目が覚めた時から痛みが続くようであれば、せっかくの一日も台無しです。

次に、できるだけ早めに痛みを改善できるように、対処法についてご紹介します。

まずは一度試してみてください。 それでも改善する様子がない場合は、早めに歯科クリニックで診てもらいましょう。

 

痛み止めを飲み、様子を見る

歯の痛みが一時的な場合は、市販の痛み止めを試してみても良いでしょう。

場合によっては、これで落ち着くこともあります。

しかしながら、これはあくまでも応急処置としての方法です。

数日間過ぎても痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

場合によっては、痛みが慢性化してしまうこともあるため、軽視せずに様子をみておきましょう。

先のご紹介しているように、歯の痛みの原因はいろいろあります。

どこに原因があるのかきちんと見極めて、適切な治療をするほうが今後のためにも安心です。

 

マッサージしてみる

自分でも気づかないうちに、ストレスが溜まっていることもあります。

ストレスは、食いしばりの原因にもなるため、自分に合った方法で解消するように努めることも必要です

また、あごを優しくほぐしてみるのもおすすめです。

知らず知らず、あごに力がかかっている場合があります。

しかしながら、それに気が付かないまま仕事をしている方も少なくありません。

気付いたら、ぜひマッサージしてみましょう。

緊張した筋肉がほぐれると、痛みが軽減されることもあります。

ただし、痛みが強い時は無理せず様子を見てください。

マッサージは、眠る前におこなうのもおすすめです。

 

様子見にしない・早く受診したほうがいい症状とは?

クリニックで受診する目安

朝の寝起きに歯の痛みがある場合、しばらく様子を見て対応する方法もありますが、症状によっては速やかに受診するべきケースもあります。

なかなか痛みが解消されない場合も、その一つです。

痛みが長く続く場合は、歯にとって良くないのはもちろん、苦痛で生活がままならないことも多いため、我慢せず歯科クリニックに行きましょう。

このほかにも、すぐに医療機関に行ったほうが良いケースがありますのでご紹介します。

 

3日程度様子を見ても痛みが引かない場合、早急な対策を

先に、痛みが続く場合は早めに歯科クリニックに行くことをおすすめするとご紹介しました。

では、どれくらいの期間かというと、目安としては3日間です。

むし歯や歯周病などの心配があるほか、さらに進行している可能性もあるからです。

ほかにも、歯にひび割れが起こったり、噛み合わせに問題がおこってしまったりする可能性もあるため、一度受診しましょう。

朝起きた時の歯の痛みは、さまざまな原因が考えられるのですが、食いしばりも多いケースです。

歯に想像以上の負担がかかる症状なので、早めに適切な治療をおこない、大切な歯を守るようにしましょう。

 

むし歯や歯周病が原因で痛みが酷い場合

歯の痛みが続いていなかったとしても、激しい痛みがある場合は、すぐに受診することをおすすめします

むし歯や歯周病の方は、悪化している可能性があります。

これらをそのまま放置していると、痛みだけでなく歯を失ってしまうことにもなりかねません。

歯周病が怖いのは、影響が歯だけにとどまらないことです。

場合によっては、糖尿病や動脈硬化など意外なところで悪さをします。

初期の段階では、自覚症状がないため悪化させてしまうことも少なくありません。

むし歯も歯周病も、自然治癒は期待できません。

 

歯だけではなく頭痛やのどの痛みなども伴う場合

歯の痛みと併せて、頭痛やのどの痛みが感じられることもあります。

この場合、原因が歯だけではなく、歯茎や顎の骨周辺にまで及んでいる可能性があります。

この症状を咬合性外傷といい、肩こりや頭痛などの症状が歯の痛みと共にあらわれます。

咬合性外傷は、歯ぎしりや高さが合っていない被せものなどによって起こります。

肩こりが、高さが合っていない被せものによるものだと聞いて驚かれる方もいるかもしれませんが、実際にこういったケースは少なくありません。

このほかにも、いろいろな原因が考えられます。

いずれにしても、自分で判断せずに、医師の診断を受けるようにしましょう。

 

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歯の痛みを放置するとどうなる?

歯の痛みを放置する危険性について

繰り返しになりますが、むし歯や歯周病など口腔内のトラブルは、放置していても治ることがほとんどありません。

そのため、違和感があったら、適切な治療で改善を目指すことが大切です。

そのまま放置していたら、抜歯が必要になるなど、デメリットしかありません。

次に、放置することで考えられる問題についてご紹介します。

 

食いしばりが原因なら歯が割れてしまう

朝起きた時に歯の痛みを感じる場合、その多くが、食いしばりが原因だと考えられます。

食いしばりによって歯に大きな負担がかかり、場合によっては、歯にヒビが入ってしまったり、歯がすり減ってしまったりするため、適切な対応が必要です。

場合によっては、歯が折れてしまうこともあります。

このように、歯がもろくなってしまうといった心配があります。

歯が折れてしまえば、入れ歯やインプラントを検討する必要も出てくるでしょう。

そうならないうちに、治療が必要です。

食いしばりが原因の場合は、マウスピースを使用して対策する方法もあります。

歯科クリニックでつくることができますので、一度相談してみてください。

 

歯周病が悪化し、最悪歯がなくなってしまう

歯の痛みが、歯周病が原因だった場合、悪化するとさまざまな問題が生じます。

一般的な歯磨きだけでは防ぐのが難しい、口臭が気になるのもデメリットでしょう。

また、歯一本だけでなく、どんどん感染してしまうため、多くの歯に症状が出てきます。

悪化が進むと、歯を支えていた骨にまで影響し、骨が溶けてしまうこともあります。

その結果、歯が抜けることがあるほか、場合によっては数本の歯がなくなってしまうこともあります。

歯を失えば、おいしく食事ができなくなるだけでなく、認知症になりやすいとも言われているため、全身への影響も考えなければなりません。

歯周病は、最初は自覚症状があまりないため、早期発見、早期治療が重要です。

そのため、歯周病と診断された場合は、定期的に歯科クリニックでメンテナンスや治療を受けましょう。

 

顎骨炎になる可能性がある

顎骨炎は、むし歯の悪化により、あごの骨まで炎症が進み、歯茎の出血や腫れ、激しい痛み、リンパ節の腫れ、発熱などさまざまな症状が見られます。

口が開けられなくなることもあります。

また、体全体がだるく感じられる場合もあります。

放置していると、症状がますます悪化して、首や目などにも炎症が進んでしまう場合もあるため、決して軽視できません。

呼吸障害に発展することもあります。

顎骨炎になったら、早めに処置しましょう。

すぐに治療することができれば、重症化する可能性が下がります。

ただし、そのまま放置していると、重症になる場合もありますので、早期の対応が大切です。

 

歯の痛みが慢性的なものになる

早めに治療すれば、痛みのない生活が送れます。

しかし、痛いのを我慢していると、それが慢性的なものになってしまう可能性もあります。

いつも痛い、いつも違和感がある、いつも痛い歯をかばうような生活になってしまうこともあるのです。

もちろん、食事をおいしく食べることができなくなったり、会話をする際にうまく話ができなくなったりする可能性もあります。

痛みが辛くて、夜ゆっくり眠れないということもあるかもしれません。

イライラした気持ちが続くことも考えられます。

これらは、大きなストレスにもなるでしょう。

このような状態が続けば、体だけでなく精神にまで影響してくるかもしれません。

歯が痛くなったら、やはり医師に相談して原因を探り、適切な治療を受けるのが一番です。

実生活に不便が起こらないように、慢性的なものになる前に対処しましょう。

口腔内は、いつも良い状態が維持できるように、自分でも気を付けながら歯科でメンテナンスやクリーニングも必要です。

 

まとめ

朝起きた時に、歯が痛いと感じることがあります。

原因はいろいろ考えられますが、歯ぎしりや食いしばりなども多く見られます。

また、むし歯や歯周病が悪化したことで痛みを感じることもあります。

いずれにしても、歯の痛みをそのまま放置していると、歯が折れてしまったり抜け落ちてしまったりする可能性もあるため、早めに医師に診てもらうことが必要です。

痛みが慢性化する前に、治療を受けましょう。

 

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