インプラント治療は保険がきかないので、一般的に費用が高めになります。そのため、どのくらいもつものなのか気になる方も多いと思います。今回はインプラントの寿命についてみていきたいと思います。
半永久的に持たせることも可能なインプラント
インプラントは人工物なので、一旦埋めると虫歯にならず一生持つ、と思っている人がいますが、それは間違いです。インプラントは確かに人工物ですが、体の中に埋め込まれており、その部分に細菌感染を起こすと抜け落ちてしまうことがあります。つまりこれは、歯周病のような状態になることはあるということです。
ただし、インプラント手術が適切に行われ、持続的にケアをきちんと行っていけば半永久的に持たせることも不可能ではありません。
実際に初めてインプラント手術を受けた人が、亡くなるまでの41年間、健全な状態でインプラントを使われたことはあまりにも有名です。つまりこのようなケースは決して珍しくないということです。
インプラントの寿命は通常どのくらい?
厚生労働省の発表によると、インプラントをして10〜15年後のインプラントの生存率90〜94%程度とされています。ブリッジや入れ歯の場合、そこまで持たせられることは稀ですので、インプラントが他の治療法に比べて長持ちすることがわかると思います。さらに、インプラントはより改良が加えられているので、成功率もどんどん上がっていると考えて良いかと思います。
インプラントの寿命をできるだけ延ばすためにできること
インプラントの寿命を長くするためには、以下のことに気をつけると良いでしょう。
■歯科医院選びを慎重にする
インプラントを成功させるための条件として、まず大事なのは歯科医院選びです。インプラントの設備や、衛生管理が整っているか、歯科医師のインプラントの経験、症例数は豊富か、といったことをホームページなどで確認しておくと良いでしょう。
■継続したケアを怠らない
インプラントの寿命を長持ちさせたいなら、まずはご家庭での毎日のお手入れをしっかりと行う必要があります。正しいケア方法の指導を歯科衛生士より受けて、確実に実践していきましょう。
それに加え、定期的に歯科医院でのメインテナンスを受けることも欠かしてはなりません。定期的な検診に加え、クリーニング、噛み合わせの状態の確認も継続して行っていくことが大切です。
■インプラント手術後の注意事項を守る
インプラント手術後というのは、インプラントと骨がくっつくために最も重要な時期です。そのため、手術後の注意事項をしっかり守ることが必要不可欠です。